パソコンを購入する時の重要なポイントが、どのCPUを選ぶかということ。
CPUの性能が、パソコンの性能を決めると言っても良いくらい重要なパーツです。
性能の低いパソコンを選んでしまうと、パソコンの動作が重く次の画面に、なかなか切り替わらず「イライラ」することにもなります。
CPUは種類が多く、どのCPUを選んだら良いか迷います。
この記事では、CPUの見方をやさしく解説します。
パソコンの頭脳CPUを初心者にわかりやすく解説

CPUは「Central Processing Unit(セントラル プロセッシング ユニット)」の頭文字を取ったもので、「シーピーユー」と読みます。
日本語では「中央処理装置」や「中央演算処理装置」と訳します。
CPUを作っているメーカーは、インテルとAMD(エーエムディ)の2社があります。以前は大きなシェアを持つインテルのCPUが市場を独占していました。
近頃はAMDのCPUの性能が上がり、コストパフォーマンスが良い、AMDのCPUを使ったパソコンを多く見るようになりました。
CPUの世代とシリーズ名の見方
CPUの性能を見るポイントは、「世代とシリーズ名」の2つです。
インテルCPUの世代とは
- 世代・・・CPUが作られた年代
- シリーズ名・・・Core i シリーズが有名
インテルCPUの世代は、第1世代から始まり最新の世代は第12世代です。(2022年8月現在)
- 同じシリーズ名の「Core i 5」のCPUでも、世代が違うとまったく別物のCPUと考えるべき
- 世代が新しくなると、CPUの性能がアップするのが一般的
- 世代が違うとCPUのソケットやマザーボードが異なるので、CPUを交換できない場合がある
インテルCPUの世代の見方
インテルCPUの世代の見方は、次のとおりです。
世代 | 見方 | 例(数字は仮定のものです) |
第12世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「12」 | Core i 7-12000 Core i 5-12000 |
第11世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「11」 | Core i 7-11000 Core i 5-11000 |
第10世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「10」 | Core i 7-10000 Core i 5-10000 |
第9世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「9」 | Core i 7-9000 Core i 5-9000 |
第8世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「8」 | Core i 7-8000 Core i 5-8000 |
第7世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「7」 | Core i 7-7000 Core i 5-7000 |
第6世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「6」 | Core i 7-6000 Core i 5-6000 |
第5世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「5」 | Core i 7-5000 Core i 5-5000 |
第4世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「4」 | Core i 7-4000 Core i 5-4000 |
第3世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「3」 | Core i 7-3000 Core i 5-3000 |
第2世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 数字の先頭が「2」 | Core i 7-2000 Core i 5-2000 |
第1世代 | Core i 7、Core i 5、Core i 3 後ろに続く数字が「3桁」 | Core i 7-880 Core i 5-650 |
インテル CPUのシリーズ名
インテルのCPUは、「Core i シリーズ」が有名です。
パソコンの購入には「Core i 5」「Core i 7」を選べばOKです。性能的に不満を感じることはありません。
- Core i 9・・・超高性能。価格が非常に高い
- Core i 7・・・高性能。価格が高め
- Core i 5・・・標準的なCPU
- Core i 3・・・Coreシリーズの廉価版
- Pentium・・・性能は低め
- Celeron・・・性能は低い。価格の安いパソコンに多い
新品のパソコンを購入する場合は、CPUが「Core i 5」以上のパソコンを選べばOKです。「Core i 5」以上のCPUのパソコンは、処理能力が高く動作もサクサクしています。
「初心者だから性能が低くても良い」と考えるのは、大きな間違い。
初めて使ったパソコンが、「パソコンの動作が遅い」「画面がなかなか切り替わらない」というような、パソコンを好きになるでしょうか。
きっと、パソコンを嫌いになると思います。
初心者こそ、サクサク動くパソコンを使うべきです。
Core i 9はゲーミングPCやクリエイティブなど、高度な処理を必要とする方に向いています。一般の使い方をする人には、必用ありません。
また、セレロンやペンティアムのCPUは、性能が低いパソコンに使われることが多いので避けるべきです。
CPUの内蔵グラフィックス
インテルのCPUは、内蔵グラフィックスが付いているものが通常仕様です。AMDのCPUは、内蔵グラフィックスが付いていないのが通常仕様です。
インテルのCPUについては、次の記事が参考になります。
AMD CPUの世代とは
AMDのCPUの世代は、現在のところ「第1世代から第4世代」まであります。
- 世代・・・CPUが作られた年代
- シリーズ名・・・Ryzen シリーズが有名
インテルのCPUは、内蔵グラフィックスが付いているものが通常仕様です。AMDのCPUは、内蔵グラフィックスが付いていないのが通常仕様です。
- 同じシリーズ名の「Ryzen」のCPUでも、世代が違うとまったく別物のCPUと考えるべき
- 世代が新しくなると、CPUの性能がアップするのが一般的
AMD CPUの世代の見方
AMD CPUの世代は、内蔵グラフィックスが付いているものと付いていないもので、世代の見方が違います。
グラフィックボードなし | CPU 例 | グラフィックボードあり | APU 例(数字は仮定のもの) |
第4世代のCPU 5000番台 | Ryzen 5-5000 | 第4世代のAPU 5000番台 | Ryzen 5-5000G |
第3世代のCPU 3000番台 | Ryzen 5-3000 | 第3世代のAPU 4000番台 | Ryzen 5-4000G |
第2世代のCPU 2000番台 | Ryzen 5-2000 | 第2世代のAPU 3000番台 | Ryzen 5-3000G |
第1世代のCPU 1000番台 | Ryzen 5-1000 | 第1世代のAPU 2000番台 | Ryzen 5-2000G |
AMD CPUのシリーズ名
AMDのCPUは、「Ryzen」シリーズがあります。
パソコンの購入には「Ryzen 5」を選べばOKです。
- Ryzen 9・・・超高性能。価格が非常に高い
- Ryzen 7・・・高性能。価格が高め
- Ryzen 5・・・標準的なCPU
- Ryzen 3・・・Coreシリーズの廉価版
- Athlon・・・性能は低め
AMDのCPUについては、次の記事が参考になります。
CPUの見方のまとめ
CPUはパソコンの「頭脳」と言われるので、「パソコン選び」には重要なポイントになる。
CPUを作っている会社は、インテルとAMDの2社がある。
- CPUを選ぶポイントは、世代が重要になる
- 新品のパソコンを購入するときは、世代を気にしなくても大丈夫
(新品のパソコンは、第10世代以後のCPUが使われている) - インテルなら「Core i 5」以上。AMDなら「Ryzen 5」以上を選ぶ