- パソコンを選ぼうとすると、必ずでてくる名前がある。CPUだ!
- CPUの性能の見方には何があり、どのように見ればよいのか知りたい
CPUの性能を見るときに一番困るのが「CPUの何をどう見れば良いのか分からない」ということですね。
自作パソコンを作ったこともありますが、CPUは種類も多く性能の良いものを選ぶと「価格が高い」ことです。
この記事では、CPUの性能の見方についてできるだけ分かりやすく説明します。
この記事を読めば「CPUの性能の見方が分かるようになり、どのようなCPUを選べばよいか分かるようになります。
CPUって何?
CPUは(シーピーユー)と読みます。よく例えられますが「人間の頭脳」にあたるものです。
パソコンに指示された命令を「処理」するパーツ(部品)です。そのため、CPU(Central Processing Unit)は別名「プロセッサー」と呼ばれます。
たとえば、あなたがパソコンに「5×8 を計算して」という命令をだせば、その命令を実行するのが「CPU」ということになります。
CPUのメーカー
CPUのメーカーには、Intel(インテル)とAMD(エーエムディー)の2社があります。両者ともにアメリカ合衆国の企業です。
もともとCPUのメーカーはインテルだけだったので、歴史も長いのでCPUの種類やCPUの数自体も非常に多くなっています。
AMDは最初インテルの製品を生産するセカンドソースと言われるメーカーでした。その後、1985年頃からAMD独自のCPUを作り始めました。
現在では、「インテル」と「AMD」がCPUメーカーとして互いに競っている状態です。
CPUの性能の見方
CPUの性能を見るにはたくさんの項目がありますが、次の3つを確認するのがポイントです。
- コア数/スレッド数
- クロック周波数
- キャッシュ
コア数/スレッド数とは
コア数は道路の「車線数」にたとえられます。
- 1コア・・・1車線(車は1台通れる)
- 2コア・・・2車線(車は2台通れる)
- 4コア・・・4車線(車は4台通れる)
- 8コア・・・8車線(車は8台通れる)
スレッド数とは、1コアで並列処理できる数をいいます。つまり、2スレッドなら一度に2つの処理をすることができるわけです。
- 1コア2スレッド・・・1車線(車は2台通れる)
- 2コア4スレッド・・・2車線(車は4台通れる)
- 4コア8スレッド・・・4車線(車は8台通れる)
- 8コア16スレッド・・・8車線(車は16台通れる)
コア数スレッド数が多いCPUほど、命令や演算の処理が速くできるということになります。そして、コア数スレッド数が多いCPUほど高性能で価格も高価です。
クロック周波数とは
パソコンのパーツを組み込んだマザーボードは、人間の心臓の鼓動のように一定のリズムを刻むための発振器があります。この発振器の信号の「1周期」を「1クロック」といいます。
1秒間に信号を発信する回数を「クロック周波数」と呼びます。
- 1秒間に1回信号を発信すれば「1クロック」といいます。
- 現在では「3GHz」(ギガヘルツ)とかのCPUがありますので、1秒間に30億回の信号を発信することになります。
一般的にクロック周波数が高いCPUのほうが、処理速度が速く高性能ということができます。しかし、CPUの性能はクロック周波数だけで判断することはできません。
なぜなら、クロック周波数が低くても処理能力の高いCPUも実際にあります。CPUの性能は「コア数/スレッド数」「クロック周波数」「キャッシュ」など、総合的な性能を見る必用があるのです。
キャッシュとは
キャッシュはCPUが持っている、データを一時的に記憶する場所のことです。
【CPU・メモリ・SSD】パソコン選びはバランスが重要 の記事で、メモリについて説明していますが、メモリとCPUが持っているメモリと同じ機能のことを「キャッシュ」と読んでいます。
CPUのキャッシュには「1次キャッシュ」「2次キャッシュ」「3次キャッシュ」と呼ばれたりしますが、同じものと考えてかまいません。
キャッシュの容量は大きい方が、作業をする能力が高いので処理速度も上がることになります。
CPUとGPUの違い
CPUについては説明しましたが、似ているもので「GPU」(グラフィックボード)があります。
GPUは「Graphics Processing Unit」の略で、グラフィックス(映像)を担当する部品です。
パソコンにはGPUが無ければ、パソコンの画面は「真っ暗」で何も映し出すことはできません。
■ 映像を出力するために必要なパーツ構成
- 内蔵GPU「あり」のCPUのみ
- 内蔵GPU「なし」のCPU + GPU(グラフィックボード)「あり」
- 内蔵GPU「あり」のCPU + GPU(グラフィックボード)「あり」
いずれにしても、パソコンに映像を映し出すためには、「内蔵GPUがあるCPU」か「GPU(グラフィックボード)」が必要になります。
インテルのCPU
- インテルのCPUはCPU自体に「内蔵GPU」(内蔵グラフィックス)があるものが基本です。
- Core i 5 10400F のようにCPU名の末尾に記号「F」が付くものは「内蔵GPU」が付いていません。
- 「内蔵GPU」が付いていない場合は、別にGPUを取り付ける必要があります。

AMDのCPU
- AMDのCPUは基本的に「内蔵GPU」が付いていません。
- 「内蔵GPU」が付いているものはCPU名の末尾に「G」が付いている。

内蔵GPUとGPUの違い
内蔵GPUの付いたCPUがあれば、映像を映し出すことはできます。では、GPUは必要ないかといえばそうではありません。
GPUと内臓GPUの性能は大きく違います。
内臓GPUの性能を「1,000」とすれば、一般的なGPUの性能は「10,000」以上となり10倍以上の性能差があります。
したがって、ハイスペックなゲームや動画編集など、負荷の大きい作業などではグラフックボードは必須となります。
まとめ
CPUの性能は次の3つを見るのがポイントになります。
- コア数/スレッド数
- クロック周波数
- キャッシュ
コア数/スレッド数は「4コア/8スレッド」などと呼び、コア数/スレッド数ともに大きい方が性能は良い。
クロック周波数は「3GHz」などと表し、周波数が高いものほど処理速度が速く高性能といえます。
キャッシュはCPUの持つメモリのことで、一時的に記憶する場所のことです。キャッシュ容量が大きい方が、作業をする能力が高いので処理速度も上がることになります。
CPUの性能は「コア数/スレッド数」「クロック周波数」「キャッシュ」などの総合的なバランスが良いものを選ぶ必要があります。