- パソコン初心者です。パソコンを買いたいけれど、ネット上のおすすめサイトを見ても說明がよく分かりません。
- インターネットやメールをしたりする、普段使いのパソコンの選び方を教えてもらいたい。
パソコンを買おうとすると、問題になるのが「自分に必要な性能や価格に見合ったパソコンを選ぶのがむずかしい」ということですね。特に初心者から見ると、パソコン用語が多くて分かりづらいことでしょうか。
そこでこの記事では、自分の用途(どのような使い方)に合うパソコンを、選ぶことができるようになるお手伝いをします。
この記事を読めば「自分で納得した性能と価格に見合ったパソコンを選ぶ」ことができるようになります。
パソコンは電気製品の中でも、わりと高額な製品です。安いからといって、「5万円」もしないパソコンでは、きっと後悔します。
せっかくパソコンを買うなら、できるだけ「長く使えて満足できるパソコン」を選びたいものです。
パソコンの選びのポイント
パソコンは選ぶときにはどのパソコンにしたら良いのか迷います。
その理由はとにかくパソコンには種類が多いということが原因です。
パソコンの種類だけでなく「パソコンメーカー」も多い。パソコンのことに詳しくないと「もう、どれにすればいいんだ~」というのがパソコン選びの実感です。
パソコンを選ぶときには、まず「あなたが必要とするパソコン」に絞り込む必要があります。
このときのポイントは、次の4つです。
- パソコンの種類を選ぶ。
- OSを選ぶ。
- パソコンのスペック(性能)を選ぶ。
- パソコンメーカーを選ぶ。
見た目も大切なポイント
比較的価格の安いパソコンでも、最近はスペック的には十分な性能を持つパソコンはあります。
パソコンの性能が高くなっているのは、CPUやメモリ、SSDなどの性能が高くなっているからです。技術が進歩したため、価格が同じでも性能が高くなっているからです。
価格が安いパソコンは、性能は良くても作りがイマイチということがあります。
自分で愛着が湧く「パソコン」はやはり見た目も大切な要素です。価格が安いパソコンのケースは、プラスチックに塗装したものもあり見た目がチープに感じるものがあります。
デザインや堅牢性など見た目が良いものは、飽きが来ないものです。パソコンを買うときは価格だけでなく、デザインや機能性など使い心地を見ることが大切です。
良いものは飽きが来ないというのは、パソコンを選ぶ上で非常に重要な要素です。
パソコンの種類を選ぶ
パソコンの種類
- ノートパソコンとデスクトップパソコン
- 大きさ・・・13型、14型、15.6型、17.3型など
- スペック(性能)・・・組み合わせは無限にできてしまいます。
- パソコンメーカー・・・国内メーカーや海外メーカー
パソコンの種類は大きく分けると、「ノートパソコン」と「デスクトップパソコン」のどちらを選ぶかということです。
どちらのパソコンを選ぶかについては ノートパソコンとデスクトップパソコンのどちらを選ぶ を参考にしてください。
ノートパソコンとデスクトップのどちらを選ぶかは、持ち運びをするならノートパソコン、移動しないならデスクトップという選び方でOKです。
この記事では、初心者の方が使うパソコンとして「ノートパソコン」をおすすめします。
ノートパソコンのほうが初心者の方には、配線などの面倒が少ないということが理由です。
ノートパソコンをお勧めする理由
- ノートパソコンは電源を入れれば、直ぐに使える状態になっている。
- モニタやキーボードなどの配線がいらない。
デスクトップパソコンは、パソコンを買ってきた時に「モニターや本体、キーボード、マウス」などの配線をする必要があります。
モニターやキーボードなどの配線をすることは、何もわからない人にとってはとてもメンドウなことになります。
もちろん、配線をすることは最初だけで毎回するわけではありません。しかし、初心者には面倒と感じることもあります。
その点、ノートパソコンは配線の必要はありません。
初心者にはパソコンの入り口が、できるだけ簡単な方が望ましいことです。
パソコンの基本ソフトのOSを選ぶ
OSには Windows(ウインドウズ)と Mac(マック)の2つがあります。
Windows(ウインドウズ)はマイクロソフト社のOSです。
WindowsはパソコンのOSのシェアの大部分を占めていますので、初めて買う場合にはWindowsを選ぶのが良いでしょう。
OSはウインドウズを使っている人がほとんどなので、分からないことを聞く場合でも困りません。
Mac(マック)はアップル社のOSです。
パソコンのOSのシェアとしては「約15%」です。Macはクリエーターの方などが好んで使う人が多いです。
私はMacの使い方を覚えるために、MacBook Airも使いますが「Windows」とはかなり使い方が違います。
パソコンのスペック(性能)を選ぶ
パソコンを選ぶときに「ハイスペックなパソコン」は、初心者には必要ないといいます。
本当にそうでしょうか?
私は「初心者こそある程度スペックの良いパソコンを選ぶべきだ」と考えています。
理由はスペックの低いパソコンを選んだとき、購入者が考えること。
それは次のようなことです。
- パソコンの画面を一度にたくさん開けない。
- スペックが低いパソコンは、作業をするときに画面の動きが「カクカク」して使いづらい。
- 画面がフリーズ(画面が動かなくなること)してしまう。
- 結局「もっとよく考えて買えばよかった」と後悔する。
ですから、予算の中でできるだけ「高性能なパソコンを選ぶこと」が、パソコンを長く使うことができ、結果的に「コストパフォーマンス」が良いということになるわけです。
パソコンのスペックを選ぶときには、パソコンを構成するそれぞれのパーツ同士の、バランスが良いことがもっとも重要なことです。
パソコンのスペックのバランスについては 【CPU・メモリ・SSD】パソコン選びはバランスが重要 の記事が参考になります。
CPUの選び方
CPUの性能を見る指標の1つに「PassMark」というものがあります。
パソコンのCPUを選ぶときはPassMarkの数値が「6000以上」のCPUを目安に選びましょう。
CPUについては CPUって何? を参考にしてください。
CPUとPassMarkの一覧(ノートパソコン用)
ノートパソコンに使われるCPUについては ノートパソコン用CPU性能とPassMark の記事が参考になります。
おすすめするノートパソコンのスペックの例
おすすめするノートパソコンのスペックの例は、次の3つを基準に選びます。
ノートパソコンを選ぶときの重要な目安になります。参考にしてください。
バランスが良い標準的なパソコンのスペック | |
CPU | PassMarkの値が「6000」以上のCPUであること Core i5 や Ryzen 5 などのCPU |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ(SSD) | 256GB以上 |
標準的なパソコンのスペック
一般的な作業をスムーズに、こなすことができる性能を想定しています。
メモリの選び方
メモリについては「8GB以上」が最適です。
理由は「8GB」あれば少し重い作業でも、不足を感じることはなく十分満足できることです。
価格が安い4GBメモリのパソコンもありますが、アプリケーション(パソコンのプログラム)を複数開いたときに、画面がカクつきます。
メモリは将来的に不足するものなので、8GB以上のものを選ぶとパソコンを長い間使えます。
予算に余裕があれば、16GBのメモリも考えましょう。
結果的には、動作も軽くストレスなく使えます。
SSDの選び方
SSDやHDDのことを「ストレージ」といいます。
SSDは256GB以上のものを選びましょう。
理由はウインドウズのOSやあなたの記録したいデータを、保存するパーツなので使っているうちに空き容量が少なくなってきます。余裕があるなら512GBにでも良いでしょう。
256GBのSSDを使っていて、容量が不足する場合は「外付けのSSD」や「One Drive」のようなクラウドサービスに保存するということもできます。したがって、256GBのSSDで基本的には大丈夫です。
ストレージで大切なこと
ストレージで大切なことは、SSDを選ぶことです。
以前はHDDが一般的でしたが、SSDが普及している今ではHDDだけを搭載したパソコンは、スピードが遅くて全く使い物になりません。価格が安くても買ってはいけません。
HDD搭載のパソコンとSSD搭載のパソコンでは、ウインドウズの起動時間やアプリケーションの起動時間などが比較になりません。
SSDなら30秒以内ですが、HDDの場合は「数分間」かかります。
ただし、次のようなSSDとHDDの使い方をする場合は別の話になります。
- 起動用にSSDを使用する
- データ保存用にHDDを使用する という使い方はあります。
以上のことをまとめると
バランスが良い標準的なパソコンのスペック | |
CPU | PassMarkの値が「6000」以上のCPUであること Core i5 や Ryzen 5 などのCPU |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ(SSD) | 256GB以上 |
標準的なパソコンのスペック
一般的な作業をスムーズに、こなすことができる性能を想定しています。
がノートパソコンを選ぶ目安になります。参考にしてください。
上記のバランスのノートパソコンなら次のような作業ができます。
- インターネット検索(ネットサーフィン)
- インターネットショッピング
- メールのチェック
- FacebookやTwitterなどSNSのチェック
- 仕事で使う資料などの文書作成
- 趣味の映画をパソコンで鑑賞
- YouTubeやDVD・Blu-rayなどで動画を楽しむ
- ブログ作成
- Webサイト製作のソフトを複数使う(画像編集など)
パソコンメーカーを選ぶ
主なパソコンメーカは次のとおりです。
- Apple(米国)
- Dell(米国)
- HP(米国)
- マイクロソフト(米国)
- マウスコンピューター(日本)
- パソコン工房
- ASUS(台湾)
- Lenovo(中国)
- NEC(パソコン事業はLenovoの傘下)
- 富士通(パソコン事業はLenovoの傘下)
- dynabook(シャープの傘下:シャープは台湾の鴻海精密工業傘下)
- VAIO(日本)
- パナソニック(日本)
パソコンメーカーは上記のように、多くの会社があります。しかし、どのパソコンメーカを選ぶかは、好みで決めて構いません。
- パソコンの製造については、各社で独自性を持って作っているわけです。
- パソコンの製造において、全ての部品を自社で作っているメーカーは一社もありません。
- CPU、メモリ、SSDやその他の部品を、各部品の専門メーカーから仕入れてパソコンを組み立てています。
- パソコンの中の部品は、メーカーにより違いますがパソコンの構成自体は変わりません。
- 各パソコンメーカーは、パソコンの筐体(パソコンの外側の箱)に特徴を持たせたり、中に使う部品の組み合わせなどで違いがあります。
したがって、パソコンメーカーを選ぶには、自分の好きなメーカーやサポートが良いと思うメーカーを選んで良いということです。
パソコン選びのまとめ
パソコンを選ぶポイント
- パソコンの種類を選ぶ
ノートパソコンにするか? デスクトップパソコンにするか? - 初心者にはノートパソコンがおすすめです。
- 画面のサイズは「14インチや15インチ」のものが人気があります。
- OSは特に理由がなければ「Windows」にしましょう。
- パソコンのスペックは、次の表を参考にしてください。
パソコンを選ぶときには「パソコンのバランスが重要」なので、次のようなポイントに注意する。
バランスが良い標準的なパソコンのスペック | |
CPU | PassMarkの値が「6000」以上のCPUであること Core i5 や Ryzen 5 などのCPU |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ(SSD) | 256GB以上 |
標準的なパソコンのスペック
一般的な作業をスムーズに、こなすことができる性能を想定しています。